HACCPとはアメリカ合衆国発祥で、食品製造の際の危険要因を管理し事故を未然に防ぐための制度です。一般的にハサップと呼ばれています。

輸出用の和牛を加工する際にも非常に重要で、主要な国向けの和牛は基本的にこのHACCPの認可がある工場で加工したものでないと輸出できません。このHACCPの要件も非常に厳しいもので、既存の食肉加工施設が認可を取ろうと思っても非常に難しく現実的ではないようです。むしろ更地に一から施設を建てる方が現実的だと言われています。

またそれぞれの国や地域ごとにプラスαの基準がありますので、それにも準拠することが必要です。いずれにしても和牛の輸出ビジネスをするにあたって、このHACCPは基本中の基本であり、無視することのできない要素です。

現在アメリカ合衆国向けの牛肉は、国内15か所の加工処理施設でのみ取り扱うことができます。(投稿時点での最新情報:令和2年6月17日現在のリストによる)和牛の輸出ビジネスを行う際には、この加工処理施設とつながりのある卸業者とつながることが必須です。