EU向けの食肉を準備できる施設は非常に限られています。農林水産省の最新のリストを確認しましたが、現在国内で11か所でした。特に鹿児島県にはEU向けの食肉加工ができる4か所もあり、全国的に見ればかなり集中している地域です。鹿児島県は優れた和牛の産地でもあり、輸出自体に前向きな地域でもあります。
施設に加えて牛を飼育している農家もEU向けの認可を受けている必要があるので、全国的にEU向けに出荷できる和牛はさらに少なっていきます。そのため生産農家から遠方にある屠場に牛を輸送したりしているので、さらに経費がかさんでいきます。
流通の問題もあり、最近EU向けの和牛が入りにくくなっているようですが、別の業者を探しても結局は同じ工場で加工した和牛だったりすることもあります。