コロナで経済打撃が…と言っていますが、本当はコロナよりずっと前から日本の経済は世界から取り残されてきています。IMFが出した2019年の統計(←これが最新!)になるのですが、一人当たり名目GDPランキングで日本は40,256ドルで25位です。国別GDPでは3位なのにですよ。これは日本の人口が比較的多いということも関係があります。
ちなみに一人当たり名目GDPランキングの1位はルクセンブルクで115,839ドル、日本の3倍近くあります。またアメリカは65,254ドルで日本の1.5倍くらいあります。日本国内で生活しているとあまり気になりませんが、日本の国全体が世界から取り残されている状況なんです。他国との経済の比較は為替レートで考えがちですが、日本円以外は徐々にインフレが進んでいき物の価値が上がってきています。国が普通に経済成長していくには年2%くらいのインフレがちょうど良いようですが、日本はどちらかというとデフレの傾向がありますので、他国との格差はどんどん開いていくばかりです。
この状況を他国から見るとどうなるかというと、日本の製品は安いということです。そう、昔の中国のような感じです。以前は生産コストの安い中国で作ったものを輸入して、日本も経済なメリットを受けていました。今や日本は他国からそのように見られる時代になったということです。最近EUに住んでいる方から聞いたのですが、100ユーロ(為替換算で約13,000円)は、日本人の感覚でいうと9,000円くらいの価値しかないとのことでした。日本人が10,000円をドルやユーロに交換して外国に行っても、我々の思う10,000円分の買い物ができないということです。
投資の世界では日本円はリスク回避のための安全通貨とされていますが、実質的に日本円の価値は想像以上に下落しています。日本人にとってこの事実は全く安全ではありません。しかしメリットとデメリットは表裏一体。価値の下がった日本円を稼ぐしかない日本人にとってのメリットは、世界の人たちから見て日本の製品は安いということです。そう、かつての中国のように。しかも、安かろう悪かろうではありません。品質の優れたものが多い日本は、今は安かろう良かろうです。
つまり、バブルが崩壊してコロナショックを受けて経済がボロボロの日本は、世界に目を向けることによって活路を見出せるということです。世界に打って出るというのは、日本人はあまり得意ではありませんが、世界は日本の製品を待っているはずです。自信をもってメイドインジャパンを売り込みましょう。
メイドインジャパンのアイテムのひとつ、黒毛和牛も世界で注目が上がっています。かつては欧米、香港、台湾ぐらいしか市場はありませんでしたが、近年は東南アジア諸国の人たちも和牛の良さを知り始めて、取り引きを始める企業も増えています。和牛は国内よりも海外が主戦場です。海外にコネクションのある方、海外在住で日本の物を売りたい方、ぜひWAGYUという神アイテムを活用されるのはいかがでしょうか?