早速EU向けと香港向けの案件をいただいています。

EUからは神戸ビーフをとリクエストがありましたが、EU圏は独占販売権を持っている企業さんがある関係で、現地にすでにある卸業者から購入していただくしかありません。ただ、よくお話を聞くと、現地では和牛のことをKOBEと呼ぶことが多いようで、必ずしも神戸ビーフでなくても良いようでした。日本産の和牛は全体的に品質がいいですからね、高い神戸ビーフでなくても需要はありますし、高値で取引ができます。

それに加えて、EU向けの牛肉を供給するためには、農家や屠場、加工施設もEUの認可を取る必要があるため、日本国内でもEU向けの牛肉を処理できる施設が少なく、供給不足に拍車をかけています。日本からの距離もあり輸送費もかかりますので、利益を確保しながら安定供給するのはかなり難しい地域であります。

香港に関して言えば、現地の状況のこともあり心配していましたが、比較的多めの取引を希望されているということで、和牛の流通に関してはそれほど心配することもないようです。中国への牛肉供給再開も秒読みの段階に来ていますので、香港を押さえておくのは大切ですね。

中国での和牛の需要はすでに高いことが分かっています。(迂回ルートですでに流通しています。)中国が正式に和牛の輸入を再開したら、日本国内の和牛供給は大混乱になるかもしれません。それだけ和牛は他の牛肉とは別格に扱われているということですね。